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2021.08.18

アルコタンニンレザー開発への想い

こんにちは。
姫路レザー有限会社代表の埴岡です。

アルコタンニンレザー開発への想い

アルコタンニンレザー開発への想いを少しお話しします。

実は
私、埴岡(ハニオカ)は
中小企業を対象にIT系のコンサルティングを本業としています。

約10年前になりますね。
ある日そんな私が
姫路市の職員さん、革関係の友人、
の3人でお話しする機会がありました。

内容的には
「地場産業の一つである皮革業界に元気がない
もっと活気づけ姫路を活性化したい」

そのようなお話しでした。

それがいつの間にか
押し出されるように作ってしまった会社が
現在の姫路レザー有限会社です。

もともと別のIT系の会社を休眠させていたので
その会社を復活させ姫路レザー有限会社としました。

今は作れない有限会社ですが
社歴的にはそんなに古くありません。

設立時のコンセプトとしては
地場産業の一つである皮革産業に全国からのスポットを当てる
と言うものです。

なぜなら
姫路を含む播磨地域から生み出される皮革は
全国で流通する60~70%を占めるのにもかかわらず
産地であり生産工場としての機能でしかなく
あまり注目をされていませんでした。

姫路市民でも
そこまで占有していることを知らない人が多かったのです。
当時私もその一人でした。

たぶん今でも知らない人の割合はあまり変わっていないと思います。

また業界の固定観念に捉われたくなかったので
各種業界団体には属さず
WEBだけで知名度を上げて行こうと考えました。

これが姫路レザー有限会社の発足当時のお話しです。

しかし
固定観念に捉われず新しい発想で・・・
と、言っても
具体的にどうすれば良いものか本当に試行錯誤の連続でした。

そんなある日
工房様と他愛もない会話をしている時に
「これだ!」と生まれたのがアルコタンニンレザーです。

工房様からこんなご要望がありました。
「ヌメ革は楽しく面白い革だけど、革そのものが重いし薄くすると少し弱い。」
「クロム鞣し革は薄くても強いけど、合皮と見分けがつかず革らしくない。」
「上手くミックスした素材は出来ないかなぁ~?」

当時から業界では「ヘビタン」と呼ばれる
脱クロム製法で少しタンニンを足したHybridレザーはありましたが
それでは物足りないとのことでした。

その後協力タンナー様と一緒に
このありそうでなかった素材の製品化へ向け
試行錯誤を重ねる日々が続きました。

そして遂に出来上がったのが「アルコタンニンレザー」なのです。

このアルコタンニンレザー
1人の工房様の他愛もないわがままから生まれた素材です。

しかし
私はこのわがままこそ
これからの時代のニーズではないかと感じました。

 

画一的で大量生産されるモノの消費から
自分らしく個性が活躍する時代へ。

そんな時代へ向け
究極のHybridレザーとして素材から応援したいと願っています。

このBlogをご覧の工房様
「ユニからユニークへ個性が溢れる世界」へ向け
一緒にモノづくりしませんか?

エンドユーザー様が持って楽しい逸品を
アルコタンニンレザーで是非お作り下さい。

 

最後までお読み頂き有難う御座いました。

当社ではオーダーメイドレザーとして
工房様のご希望に合わせ半裁5枚からの生産を承ります。
先ずはお気軽にご連絡下さい。
お見積りさせて頂きます。

姫路レザー有限会社 兵庫県姫路市豊富町御蔭585-89 TEL 050-3733-3295 mail info@himeji-leather.co.jp URL  https://himeji-leather.co.jp/(コーポレートサイト) URL  https://arcotannin.com/(オーダーメイドレザー制作)

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